2017-07

第4章 統合失調症の四季

07 警察官採用試験 その3

私は、大地は不合格だろうと思っていた。 試験勉強をしたとは言っても、あれほど集中できず、記憶できなかったのだ。 だから、不合格の通知が来た時に、どうやって励ますか。そんなことを頭の中で考えていた。 試験は、筆記試験、作文、適性検査があ...
第4章 統合失調症の四季

06 警察官採用試験 その2

試験の数日前、大地はスマホで試験会場までの道のりを調べていたのだが…。 前日、試験会場の下見に行ってくるという。 大地は、場所や位置の認知が低下している。犬の散歩も同じコースしか行かないのは、初めての道を歩くとわからなくなってしまうとい...
第4章 統合失調症の四季

05 警察官採用試験 その1

認知機能リハビリテーションを受けたのは3か月間。週2日は昼前に起きていて、夜型生活を少し変えられたかなと思っていたけれど、リハビリは終わってしまった。また元の、寝て食べて遊戯王カードをしに行くという生活に戻ってしまうのか…。 「精神科デイ...
第4章 統合失調症の四季

04 認知機能リハビリテーション その4

国立病院でリハビリを始めて、予定の3ヶ月が過ぎた。 大地は再び、MRIと心理検査を受けた。果たして結果はどうなっているのか…。 MRIについては、当初、若干だけれど脳の一部に萎縮は認められるものの、それが統合失調症の明らかな病変とは言え...
第4章 統合失調症の四季

03 認知機能リハビリテーション その3

国立病院では、認知機能リハビリテーションを受けながら、月に一度診察もあった。そして、専門看護師さんによる心理教育を受けることができた。 薬以外の、はじめての治療。嬉しかった。 けれど、診察と心理療法のあるその日は、朝8:30には家を出て...
第4章 統合失調症の四季

02 認知機能リハビリテーション その2

認知機能リハビリテーションは、週2回、平日の午後2時間なのだけれど、仕事をどうするか。。。 大地は電車に一人で乗れなくなっていた。乗れたのかもしれないが、認知機能が低下し、海馬に異常があるならば、場所や位置の把握は難しいに違いない。「電車...
第4章 統合失調症の四季

01 認知機能リハビリテーション その1

認知機能リハビリテーション(NEAR)とは、たまたま私が行った家族会の講演会で招かれていたある国立系のセンター病院の先生が中心になっておこなっている研究で、パソコンの画像を見ながら、クイズのような問題をやっていくというもの。 この...
第3章 統合失調症と歩く

10 次の一歩へ

統合失調症を発症して2年目 高校を卒業してからの1年間 17才11か月で発症した大地は、20才になろうとしていた。 昼夜逆転の生活は変わらず、毎日、午後2:00-5:00頃起きて、風呂に入り、ご飯食べて、友だちと遊び、夜11:00...
第3章 統合失調症と歩く

09 勉強をする

発症から1年10ヶ月。 大地は、勉強を始めた。 警察官試験を受けたいという事だった。 1日2時間程度だけれど、警察官の試験問題集を開いて、 「覚えられね~」と言いながら、頑張っていた。 発症当初、警察官が出てくる妄想があったから...
第3章 統合失調症と歩く

08 統合失調症を知る

子どもが生まれる前から、「健康でさえいてくれればOK」と願っていた。 幸せだなと思える人生を送ってほしい。その為には健康であることが、基本。 幸せになるための条件として、まず、 「心身ともに健康であること」があると思っていた。 ...